岡山の企業インタビューお客様と地域、そして社員にとっていい会社でありたい
岡山県の地元企業インタビュー
お客様と地域、そして社員にとっていい会社でありたい
カバヤ食品株式会社
取締役総務部長 多田章利
カバヤ食品株式会社は岡山に本社を置くお菓子メーカー。戦後間もない昭和21年に創業。玩具菓子をはじめとする子ども向けの菓子を主力商品としてきたが、近年は、より広い年齢層をターゲットとした商品や大人向けの新ブランドを立ち上げ、新たなファン層の獲得に成功している。時代のニーズにそった商品戦略を進める同社の多田総務部長にお話をうかがった。
カバヤ様の企業概要をお聞かせください
私たちは、チョコ、キャンディ、焼き菓子、清涼菓子、プレッツェル、グミ、玩具菓子をあつかう菓子食品会社です。 「総合菓子メーカー」ですので、専業メーカーと比べ、市場の需要変化に合わせて主役となる商品を提案できるのが強みです。 また、キャンディと清涼菓子、チョコとグミのように、違う性質の物を複合し、新しい味や食感を自社で開発できるのは総合メーカーならではのおもしろさだと思います。その他、グループ会社にオハヨー乳業がありますので、乳製品系のお菓子開発も可能です。
弱みはなんですか?
業界では14番目の中堅の会社ですので、大手と違いおのずと出来ることは限られてきます。例えば、有名なタレントを起用したCMや大々的なキャンペーンはできません。その分、私たちは発想力と、味作りを大切にしています。 また、中堅で少人数だからこそ、一人ひとりに活躍の場があります。風通しがよく人情味がある社風の中、若手でもどんどん積極的に抜擢して責任ある仕事を任せています。
中長期的なミッションを教えてください
「少子高齢化」による市場の変化にあわせて、子どもから大人に「お客様の引っ越し」をはかっており、従来の商品より、少し上の年齢層向けの商品開発に注力しています。 また「円安による原料高騰」「プライベートブランドの拡大」に対応するため、コスト削減と高付加価値商品の開発に取り組んでいます。 市場はまだ国内を主と考えていますが、もちろん需要が拡大している新興国など、海外についても常時検討しておく必要があると考えています。
どんな会社をめざしていらっしゃいますか?
利益は当然出しながらも、トップばかりをめざすのではなく、お客様と地域社会、そして社員にとっていい会社(グッドカンパニー)でありたい、と考えています。 具体的な取り組みの一例として、毎年「さくらまつり」を開催し、約15,000人の方にご来場いただいています。 また、日本中を行脚する2台の“カバ車”は高校生からデザイン案を募り、工業高校や専門学校の生徒さんに製作してもらいました。 そのほか近年は有志で「うらじゃ祭り」にも参加し、会社のPRとともに社員同士の交流を深める機会になっています。 社員の子どもたちが、将来「お父さん、お母さんの会社に入りたい」と言ってくれるような会社になりたいですね。
求職者の方にメッセージをお願いします
当社では、中途だからといって何らハンディはなく、実際に中途入社後に活躍している社員がたくさんいます。 中堅企業として戦っていくためには、商品面でも販売面でも他と違うことを考える「発想力」、それを行動にうつす「行動力」、その原動力となる「熱意」が必要です。そうした力をお持ちの方に、ぜひ来ていただきたいですね。
カバヤ食品株式会社
取締役総務部長 多田章利
1979年 岡山大学工学部卒
1979年 オハヨー乳業株式会社入社
1997年 カバヤ食品株式会社転籍
2006年 取締役総務部長(現任)