転職バイブル外国人が日本で就職するにはどうすればよい?
外国人が日本で就職先(しゅうしょくさき)を探す場合、どのような手順で進めていけばよいのでしょうか。基本的には日本人が職を探す方法とあまり変わらないですが、外国人向けの就職情報(しゅうしょくじょうほう)を手に入れたり、外国人ならではの強みをアピールする方法を学んだりすることが大切です。ここではそういった外国人が日本で就職するためのコツをご案内いたします。
就職先はどう探す?
まずは就職先を探すことが最初の関門(かんもん)といえます。
近くのハローワークなどでも外国人の求人を探すことが可能ですが、就職イベントに参加したり、外国人専用(がいこくじんせんよう)の求人サイトを利用したりしたほうが、たくさんの就職先を効率よく探すことができます。
外国人留学生専門(がいこくじんりゅうがくせいせんもん)の就活イベントも多く開催されているのでぜひチェックしてみてください。
就職先を探すときに同時進行(どうじしんこう)ですべきこと
気に入った就職先を見つけた際、素早く履歴書の提出やエントリーシートの記入、面接ができるように事前準備(じぜんじゅんび)はしっかりと行いましょう。
準備すべきことは以下の通りです。
・アピールポイントを整理しておく
まず、外国人は日本人にない感性や語学力(ごがくりょく)の高さをアピールできるでしょう。
また、海外の経済や流行に詳しいなど、海外に関する知識があることも強いアピールポイントになります。
もちろん、持っている資格もリストアップしておくとよいでしょう。
・履歴書の作成
外国人であっても日本式の履歴書を作成しなければなりません。
英語の部分はできるだけカタカナに変換して記入するようにしましょう。
顔写真(かおじゃしん)はしっかり身だしなみを整えた状態で撮影したものを使用し、スマートフォンなどで撮影したものは避けましょう。
・面接の練習
質問に対する受け答えを練習することはもちろんですが、日本式(にほんしき)のマナーもしっかり理解しておくことが大切です。
面接でよく質問されること
企業の面接でよくあるお願いや質問としては、自己紹介(じこしょうかい)のお願いや志望動機(しぼうどうき)に関する質問などが一般的ですが、来日理由(らいにちりゆう)など外国人に限定された質問をされることもあります。
よくあるお願いや質問に対してどう対応するのか、そのポイントを下記でご案内します。
・自己紹介をお願いします
自己紹介では日本語のレベル、会話能力(かいわのうりょく)、第一印象(だいいちいんしょう)をチェックしています。
名前、年齢、国籍、学歴や職歴などを説明し、自分の性格や特技についても簡単に話しておきましょう。
話す時間は1分前後が理想です。
・日本の印象や来日した理由は?
「なぜ日本に来たのですか」という質問は、多くの企業が面接時にしています。
ここでは来日した目的を確認する以外に、説明がしっかりできるか、どのような考え方を持っているのかといったこともチェックされています。
基本的には正直に説明すればよいのですが、「給料がよい」「環境がよい」といった自発的(じはつてき)ではない理由はNGです。日本で何をしたいのか、自身の目標を前向きに説明することが大切です。
・当社を選んだ理由は?
志望動機は「ここで働きたい」という気持ちをしっかりと伝えることが大切です。
この質問では考え方や仕事への熱意、未来を描ける力などをチェックされます。
たとえば、「御社の作っている製品(サービス)が素晴らしいので、自分もこんな仕事をしたい」「御社でなら将来私がやりたいことができる」など、前向きな姿勢で発言することが大切です。
最近では来日する外国人の数も増え、外国人が就職しやすい環境が整備されつつあります。
日本で就職したい外国人の方はぜひ上記を参考にして、就職活動(しゅうしょくかつどう)を成功させてください。
無理に資格を取得しようとするのではなく、着実に実務経験(じつむけいけん)を積んではいかがでしょうか。