移住してどう変わった?【岡山移住者インタビュー】
首都圏から地方へ移住を希望する人が増えていますが、環境やライフスタイルの違いに不安を抱えている人も多いはず。
都会と地方の生活では、どんな違いがあるのでしょうか。
移住後の生活がどのように変化したか、実際に都会から岡山へ移住した佐藤さんにお話をお伺いしました。
プロフィール
佐藤 正彦さん
移住元:神奈川県
移住前の勤め先:東京都
移住先:岡山県
移住した年:2012年
家族構成:4人(本人、妻、子2人)
岡山への移住支援活動を行う「岡山盛り上げよう会」の代表も務めています。
都会と地方の暮らしの違い
住まいや通勤時間など、移住前と後での暮らしの変化について教えていただきました。
【お金の使い方】生活レベルに変化はなし
「僕としては、正直なところ変わっていないです。家賃、食費、交通費などの出費の比率は、ほぼ同じくらいです。
転職に伴って給料が下がる状態だったので、そこをベースに家賃を給料の何%にしようって、事前に計算していたので、
生活レベルは移住前と変わりありません。」
【住まい】2LDK⇒3LDK
「2LDKだったのが、3LDKと広くなりました。しかも、駐車場2台と小庭もついて、駅まで徒歩4分になりました。」
【通勤時間】1時間15分⇒10分
「移住前は、片道1時間15分くらいかかっていましたが、今は10分ですね。1日に2時間ほど、時間の余裕ができました。
その時間を“岡山盛り上げよう会” の活動だったり、仕事を始める前の段取りの作業にあてたりしています。
ただ、歩く距離がかなり減ったので、運動不足にはなってしまいましたね。」
【仕事】業種が変わっても前職のスキルを活かせている
「転職して業種が変わりました。ただ、前職のスキルを活かせているので、仕事も充実しています。
大企業から中小企業へと変わりましたが、その分、社長との距離が近くてアットホームな雰囲気で居心地がいいですよ。
地方で転職したとしても満足した生活ができていますね。」
【食】上質な地元食材が手に入る
「実家が農家の友達がいるので、地元の野菜をもらったりすることがあります。店頭で売っている食材の値段は、
関東とそれほど変わりませんが、都会で食べていた野菜とはやはり質が違うように感じます。それは地方の特権かなと。」
なるほど、色々とメリットがあるようです!
それから、岡山に移住した経緯なども聞かせていただきました。
- 移住を決めたきっかけを教えてください。
「移住を決めたのは、東日本大震災がきっかけですね。放射能のことなど、色々な情報が錯綜する中で、都会での暮らしに不安がありました。そんな中、妻と話をするなかで、“そもそも、なんで関東に住んでるんだっけ?” という話題になったんです。
よくよく考えてみたら、都会でも地方でもそれほど生活って変わらないよなって思って。“思い立ったが吉日” みたいなところがあって、それからすぐに移住を決めました。」
- なぜ岡山を選んだのですか?
「あえて知り合いのいない土地を選びました。友人がいると、どうしても頼ってしまうし、自分の世界が広がらないと思って。せっかく移住するのなら、知らないことが多い方が楽しいと思ったんです。
妻は瀬戸内海付近を希望していて、お互いの条件に当てはまったのが、岡山でした。」
- 現在活動されている「岡山盛り上げよう会」、通称「おかもり会」では、どのようなことをしているのですか?
「岡山を盛り上げるために、仲間とともに結成した団体で、主に移住のサポートを行っています。
東京や大阪で移住相談会を開いたり、移住の相談窓口となって、住まいや仕事探しの相談にものっていますよ。
自分の体験談を踏まえて、移住への考え方などもアドバイスしています。」
各分野でのプロフェッショナル集団でもある「おかもり会」は、移住の強い味方になってくれそうですね。
「岡山盛り上げよう会」のHPはこちら
- 移住を考える上で、転職で悩む人も多いと思うのですが、何かアドバイスはありますか?
「僕が移住検討者におすすめしているやり方は、” 業種を絞らない” ということですね。そのやり方が合う人、合わない人がいるので、全ての人に当てはまるわけではないのですが。
まずは、業種を絞らず、色々な業種にエントリーしてみた方がいいと思います。異なる業種であっても、自分のスキルが役立つ場合もあります。
自分を必要としている企業からのオファーを受けた方が、働く上でモチベーションも上がると思います。
転職活動の際、初めから選択肢を狭めてしまうと、なかなか仕事が見つからないので、自分を型にはめない方がいいですよって、みなさんにアドバイスしています。」
佐藤さん自身、都会から地方へ移住することでライフスタイルがガラリと変わったようですが、今の生活に満足しているそうです。
住む場所を変えるということは、かなり勇気のいる決断とは思いますが、たくさんのメリットもあるようです。
今回の佐藤さんの話も参考に、移住について計画を進めてみてはいかがでしょうか。
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