【情熱バイブル】熱い心で腕を磨く溶接職人
仕事に情熱を傾け、日本の「ものづくり」を支える職人たち。
彼らのアツいモチベーションはどこから溢れ出てくるのだろうか。仕事に対する熱意、将来の夢などから、職人たちの情熱に迫ります。
まるでSF アニメから飛び出てきたかのような次世代の重機型巨大ロボット「スーパーガジラ」。
そんな誰もがあっと驚くような巨大ロボットを完成させた企業が、実は岡山にあるのです。
解体工事現場などで活躍する建設機械のアタッチメントの設計・製造や販売、メンテナンスを行っている、ものづくりの会社です。
製品は1 枚の鉄板を切るところから製品出荷まで、99.9%自社製造。ものづくりで培った技術力を軸に、さらなる可能性を追求し続ける、今注目の企業なんです。
自走でき、音楽に合わせて踊ることもできます。コックピットに搭乗して、パイロット気分を味わえるというから驚きです!
お台場の夏休みイベントや、うらじゃ祭りでお披露目されたことも。
妹尾さんは、業務の中でも重要な「溶接」を担当しています。「溶接」は、金属同士を熱で溶かし接合する技術で、ものづくりの基本ともいえる仕事。
妹尾さんは、まさにものづくりの現場を支えている職人さんです。
- 現在はどのような仕事をしていますか?
「部署は製缶で、主に溶接の仕事をしています。もともと体を動かすことと、ものづくりが好きで。 自分に合っていると思い、この仕事を選びました。」
少しの誤差も許されない、その技術はまさに職人技
- 仕事で大変なことはありますか?
「ミリ単位の誤差も許されないので、緻密で正確な作業が必要になるところです。溶接の位置に少しでもズレがあれば、完成形が大きく変わってしまいます。責任のある仕事だと思っていますし、かなり集中して作業に取り組んでいます。夏場は40 度を超える暑さになるので、体力勝負な部分もありますね。」
“負けず嫌い” の精神で、さらなる高みを目指す
- かなりの集中力が必要になると思いますが、 どのようにモチベーションを維持しているのですか?
「僕は、昔から人一倍“負けず嫌い” で。基本的には自分との戦いなんですけど、後輩に抜かれるのは絶対に嫌なんです。他の人には負けないくらい良いものを作りたいですね。だからこそ、集中して仕事に取り組めているんだと思います。」
- 仕事のやりがいや魅力、醍醐味を教えてください
「それぞれ溶接してできた製品を組み立てて、最後に正常に動くかテストを行うのですが、 その時にバッチリ成功した時は気持ちいいですね。難しい製品ほど、やり遂げた後の達成感が大きいです。」
お互いを高め合う、良きライバルの存在
- 妹尾さんにとって仲間はどんな存在ですか?
「先輩、同期、後輩と刺激をくれる、良きライバルがたくさんいますね。声を掛け合ったり、互いに切磋琢磨しながら技術を上達させています。」
- 今後チャレンジしたいこと、将来の夢を教えてください
「工場長は何でもできる人なので、自分もそうなりたいと思っています。溶接だけでなく、組み立てなど、 他の工程もできるようになりたいです。新しい領域の仕事にチャレンジして、できる幅をもっと広げていきたいですね。」
大変な仕事ながら、「すごくやりがいがありますよ」と答えてくれた妹尾さん。負けずに良いものを作りたいという志からも、この仕事への誇りが感じられました。
そんな熱い職人魂が日本のものづくりを支えているのだと改めて気づかされました。
今回取材を行った企業は、
株式会社 タグチ工業
住/岡山市北区平野561-1(本社)
☎/ 086-292-4377
HP / http://www.taguchi.co.jp