【留学生のための就職活動ガイド】
留学生のみなさんにとって、日本の就職活動(以下就活)ルールは分からないことがたくさんあって不安になる人も多いはず。
そこで、日本で就活を経験した張(チョウ)さんに、服装や履歴書など、知っておいた方がよい情報を教えていただきました。
ぜひ今後の就活の参考にしてください。
張さん(中国・洛陽出身、在日歴10 年)
現在、人材サービス会社にて、留学生・外国人の就職・転職活動を支援しています。
日本語検定1 級を持っており、日本語を流暢(りゅうちょう)に話すことができます。
就活は身だしなみが大切! まずはスーツをそろえよう!
就活を始めるにあたり、重要なのは身だしなみです。まずはスーツ一式をそろえましょう。
色合いやデザインなど、国によってスーツのスタイルは異なっています。就活用のスーツは母国ではなく、日本で購入するのがおすすめ。もし、どのスーツを購入していいか分からない場合は、スーツ販売店へ。店員さんがトータルでコーディネートをしてくれるので、「リクルート用のスーツを探しています」と、相談してみましょう。
CHECK POINT(女性)
【スーツ】 基本的に黒または紺が望ましい。
また、カジュアルなジャケットは就活には不向きです。リクルート用を購入しましょう。
【ブラウス】基本的に白。柄入りのものは避けてください。
【ストッキング】黒色や柄の入ったものはNG です。ナチュラルな肌色を選びましょう。
CHECK POINT(男性)
【スーツ】 基本的に黒または紺が望ましい。
【パンツ丈】長すぎず短すぎない丈に。実際に着用する靴に合わせて試着しましょう。
【靴下】くるぶし丈や白い靴下は避け、黒か紺の靴下を着用しましょう。
また、バッグや靴、ネクタイなど、小物にも注意しましょう。ビジネスシーンでは黒や紺が基本です。
高級品やブランド品、派手なものは避けてください。
自分をPR する、履歴書を作成しよう!
日本では書類選考を行う企業がたくさんあります。企業に自分をPR する大切な書類です。良い印象を与えられるように丁寧に作ることが大切です。
履歴書の写真は、携帯電話で撮影したものや、スナップ写真を切り抜いたものを使用してはいけません。写真館やカメラ店で撮影する方がよいでしょう。
撮影する時も、ポーズを決めたりしてはいけません。服装はスーツで、髪はまとめる、化粧を濃くしすぎないなど、清潔感も大切に。男性の場合は、ヒゲの処理や、ヘアワックスのつけ過ぎにも注意しましょう。
履歴書を作成する場合は、パソコンを利用するのがおすすめ。
手書きがよいとされる企業もありますが、パソコンを利用すれば、複数の企業に応募する時に手間が省けますし、誤字脱字があった場合も修正しやすいです。
また、メールでやりとりする場合にも便利です。履歴書のフォーマットはインターネット上でダウンロードできるものがあるので、利用してみてください。
志望動機は、どの企業にも当てはまるものではいけません。企業ごとにきちんと考えて作成しましょう。なぜ日本で働きたいのか、きちんとした理由づけも大切です。
就活に必要な情報を収集しよう!
就活において情報を収集することは大変重要です。就活成功のカギと言っても過言ではありません。
たくさんの企業情報を得るためには、大学のキャリアセンターだけでなく、企業の合同説明会などにも参加することをおすすめします。
また、企業へ留学生紹介をしている転職エージェントに登録するのもひとつの手段です。書類や活動についてのアドバイスだけでなく、より多くの情報を効率的に得ることができるので、就活成功の近道になるかもしれません。